予防と治療

漢方

漢方薬は、東洋医学に基づいて処方される薬剤で、民間薬とは異なるとされています。ほとんどの場合において複数の生薬を調合し、患者の体質等も考慮した上で処方されます。一日三回、食間(空腹時)に、お湯に溶かすか水で流し込んで飲みます。もし飲み忘れても、数回分を一度に飲まないでください。他の漢方薬や西洋の薬、特定の食べ物との組み合わせが制限されることもあるので、むやみに飲むことは避けて、医師の処方に従って飲むことが大切です。

喉が痛いときには桔梗湯や甘草湯など、初期には葛根湯や小青竜湯などがよく用いられます。

甘草湯は喉の痛みと咳を抑え、湿布することによっても効果があります。甘草は薬としての他に甘味料としても使用されていますが、ステロイドとグリチルレチン酸を含むため、大量に摂取し続けることにより副作用を起こし、むくみやしびれ、高血圧などの症状が出る偽性アルドステロン症になることがあります。

喉の腫れ、痛み、痰や膿があるときには、甘草と桔梗を組み合わせた桔梗湯、甘草湯で癒えない場合に用いられることが多いです。

葛根湯や小青竜湯は一般的にも広くおなじみの漢方薬で、風邪の初期、主に体力のある人に用いられます。重い副作用はほとんどないとされますが、甘草を含んでいるので、余分に飲み過ぎることのないように注意しましょう。

子供の気管支喘息に多く用いられるものでは神秘湯や麻杏甘石湯など、百日咳などの激しい咳発作には麦門冬湯、違和感・異物感では半夏厚朴湯などが用いられます。