痛みの種類

激痛

舌の根元のすぐ後ろ、喉頭の上に、喉頭蓋という器官があります。食べ物などを飲み込む際に声帯と気管に蓋をして、ちゃんと食道へ通るようにする弁のようなものです。この喉頭蓋が炎症を起こして急性喉頭蓋炎となると、一般的にとても強い痛みを生じます。

食べ物どころか水を飲むことさえ困難なほどの激痛である場合が多いです。原因のほとんどは細菌感染によるもので、ひどいときには呼吸困難に陥るほど喉頭蓋が急速に腫れ、最悪の場合は窒息して死に至ります。欧米では子供に多い疾患と言われていますが、日本では成人の例も相当数あります。

呼吸困難が頻発するときや窒息の危険性が高い場合は、気道確保のための緊急措置を施すこともあります。軽症である場合も、入院して経過をよく観察しながら治療していきます。

その他、激痛を伴う病気でよく見られるものに、扁桃腺炎があります。扁桃はリンパ組織が寄り集まったもので、首にもリンパ節がたくさんあります。風邪などのウィルスや細菌がリンパ節に入り込むと、炎症を起こして腫れや痛みを引き起こします。何度も繰り返す場合は習慣性扁桃炎となります。

扁桃だけでなくその周囲組織にまで広がった場合、扁桃周囲炎となり、更に悪化すると扁桃周囲膿瘍となります。扁桃周囲膿瘍は扁桃腺の周囲に膿がたまり、激しく痛むと共に高熱が出ます。口が開けにくい、声がこもるなどの症状も出ます。たまっている膿が流れて頸部や胸部に達すると、呼吸困難を起こす危険があります。膿を出さないと治らないことが多いため、切開や穿刺などの緊急手術を行う場合もあります。