痛みの種類

嚥下痛

嚥下痛(えんげつう)は、食べ物やつばを飲み込むときに起こる違和感や痛みのことです。主に、喉の粘膜や食道での炎症が原因で起こります。

嚥下痛があって、激しい咳や痰が出て声がかすれるという場合、急性喉頭炎となっている場合があります。喉風邪をひいたときの喉の症状と言えばわかりやすいでしょう。炎症は喉頭だけに留まらず、急性鼻炎や急性咽頭炎、急性気管支炎などの急性上気道炎を合併することが多く、特に声帯に強い炎症が起きている場合は急性声帯炎とも呼ばれます。

パラインフルエンザウイルスによる感染が原因として最も多く、風邪から移行していくことがほとんどで、生後6ヶ月から3歳くらいの子供に多く、軽症で済むことが多いです。

喉頭炎には細菌性のものもあります。細菌性の喉頭炎は3歳から6歳くらいの子供に多くみられ、肺炎球菌などによる感染で急性喉頭蓋炎となり、窒息など命の危険を伴うので細心の注意が必要です。

その他、主に風邪が原因の急性咽頭炎でも嚥下痛は起こります。喉の片側だけに強い痛みと嚥下痛があるときは、扁桃周囲膿瘍が疑われます。

食道に傷や炎症が起こる食道炎には、食堂の内壁に薬剤が留まることからなる薬剤性食道炎、腐食性薬剤の誤飲による腐食性食道炎、ヘルペスや特殊なウイルスの感染によるウイルス性食道炎、食道の感染症のなかで最も多いカンジダ性食道炎、放射線治療中に起こる放射線性食道炎、胃酸や十二指腸液の逆流によって起こる逆流性食道炎があります。多くの場合で食道潰瘍の合併があります。治療は内視鏡検査による診断があり、それぞれに適した薬の投与、もしくは手術が行われます。