喉に炎症を起こす原因

細菌

喉に炎症を起こす原因の約80%がウィルスであるならば、残りは細菌など他の病原体が原因であると言われています。ウィルスとよく混同されがちですが、ウィルスは生きた細胞の中でしか増殖できないのに対し、細菌は条件さえそろえば生物以外にでもとりついて増殖します。

百日咳菌が原因で起る呼吸器感染症である百日咳と、上気道の粘膜感染症であるジフテリアは、破傷風と共に三種混合の予防接種が受けられます。予防接種の効果は約10年ほどで、効果の切れた大人の症例が急増中です。ジフテリアは失明や神経麻痺を起こしたり、窒息や心筋炎によって死に至るケースもあるため、定期接種の普及していない国への旅行や赴任を控えている人などは、追加で予防接種を受けておくことも視野に入れましょう。

結核に代表される抗酸菌属には、結核菌の他に非結核性抗酸菌があります。結核は肺での症例が目立ちますが、骨や血流、リンパ組織、中枢神経など、全身の器官で発症します。非結核性抗酸菌の感染力は弱く、主に水や土壌が感染源と考えられています。

クラミジアや淋菌も喉に感染する場合があります。淋菌性咽頭炎や咽頭クラミジアでは、発熱、喉の腫れや嚥下痛などの初期症状が風邪とよく似ており、自覚症状がないことも多く、放置して重症化してしまう恐れがあります。

常在菌が原因となることもあります。気道に常在している細菌が、風邪をこじらせたときなどに肺炎を起こさせたりします。その人が健康なうちは害はなくても、著しく抵抗力の低下した時を狙うかのように別の場所で炎症を起こさせる、そう言った事例も数多くあります。