喉に炎症を起こす原因

ウィルス

喉に炎症を起こして痛みを生じさせる原因のひとつに、ウィルスによる感染があります。約230種類以上にも及ぶ病原体のうち、約80%がウィルスです。

ウィルスが原因となる病気といえば、まず挙げられるのはやはり風邪です。「風邪」とは、鼻腔から咽喉にかけて急性炎症を起こすウィルス性疾患の総称で、西洋医学では「風邪症候群」と呼ばれることが多くあります。

症状はウィルスの種類によって変わります。有名なところでは、鼻風邪の原因であるライノウィルスやコロナウィルス、プール熱や夏風邪の原因であるアデノウィルスがあります。そのほか、パラインフルエンザウイルス、乳幼児に肺炎や気管支炎を起こすRSウィルス、喉に水疱ができて痛みを伴うヘルパンギーナの原因であるコクサッキーウイルスや、下痢や髄膜炎を起こすこともあるエコーウイルスなどがあります。

他、重い症状を引き起こす主なものには、数年毎に大流行するインフルエンザが挙げられます。肺炎や脳炎を併発することもあり、高熱と強い全身症状が5日程度も続くため、非常につらい疾患です。予防接種を受けた場合、もし罹ったとしても重症化する確率を下げることができます。

急性灰白髄炎(ポリオ・小児麻痺)の原因として名高いポリオウィルスに感染して発症した場合にも、喉の痛みや発熱、嘔吐などが見られることがあります。約90%程度が無症状で治癒し、10%程度の人に夏かぜに似た症状や胃腸症状が出ます。0.1~2%には四肢への弛緩性麻痺が出ることもあり、ほとんどの場合回復しますが、筋力低下や麻痺が後遺症として残ることもあります。