喉の痛みを伴う病気

HIV感染症

HIVとは、ヒト免疫不全ウィルスのことで、これに感染すると免疫細胞が破壊されて、最終的には後天性免疫不全症候群を発症させるウィルスです。後天性免疫不全症候群は、一般的に略されてAIDSと呼ばれている感染症の一つです。

HIVの感染力はそれほど強くなく、感染者と普通に暮らしているだけでは感染しません。主な感染経路は、性行為による感染、血液感染、母子感染の三つがあります。

HIVに感染すると、最初の2週間~4週間くらいでHIV急性感染症の症状がでます。発熱や頭痛、咳、喉の痛み、下痢など、風邪やインフルエンザのような症状で、時には発疹も現れます。このときに異常を感じて病院へ行く人もいるかと思われますが、最初からHIV感染を疑うことはまずないので、風邪で済まされてしまうことが多いでしょう。もちろん、本当に風邪である可能性も高いですし、全然違う病気かもしれません。

この症状はその後数週間程度でおさまり、体内で抗体が作られて一旦はウィルスが減少します。HIVの検査は、この抗体があるかないかを調べるもので、感染してから一ヶ月ほどが経過しないと、十分な検査結果が得られない場合があります。病院へ行って検査するのが怖いという話はよく耳にしますが、検査キットが通販で買えますので、早期発見の手助けとしてそちらを利用してみるのも良いでしょう。

このウィルスは潜伏期間が長く、大抵10年ほどの間は無症状のまま経過します。その後、23種ある指標疾患のうちのいずれかを発症したときに、後天性免疫不全症候群を発病したとされます。発病するのを遅らせる予防法はどんどん進歩していますので、なるべく早期の発見が望まれます。