部位別の症状

咽喉

喉頭は、咽頭と気管の間に位置し、呼吸するときの空気の通り道となっています。六種類の喉頭軟骨に囲まれており、最も大きい喉頭軟骨は声帯を支える役割を担っている甲状軟骨で、いわゆるのど仏と呼ばれているものです。男性は声帯が発達しているので、のど仏も大きくなっています。声帯のすぐ上、食道との分かれ目には喉頭蓋(こうとうがい)があります。

急性の喉頭炎の場合、急性の咽頭炎、声帯炎、扁桃炎、気管支炎なども併発することが多く、喉頭だけに炎症が起こることはあまりありません。風邪などで副鼻腔炎や扁桃炎などを発症したあとに急性喉頭炎の症状が出ることもあり、乾いた咳、痰、乾燥感、異物感、声がれなどが起こります。

喉頭の粘膜の炎症が長期にわたって続く場合には、喉頭炎が慢性化していることも考えられます。喉頭炎の原因は、風邪やインフルエンザなどのウィルス、肺炎球菌、ブドウ球菌などの感染が主として挙げられ、その他の理由としては、カラオケなどでの声の酷使やタバコの煙によるものがあります。

声がれは、風邪などが原因での喉頭炎や、変声期の男子にとっても珍しいことではなく、その場合にはあまり心配はいらないでしょう。ですがもし、それらの状況でないにも関わらず、痛みもなく声がれがいつまでも続くなどと言うときには、声帯ポリープか、または喉頭ガンの恐れがあります。喉頭ガンは、声のかすれという比較的わかりやすい初期症状があるため、早期発見が可能なガンです。特にタバコをよく吸う人が声のかすれに気付いたら、すぐに医師の診察を受けましょう。